2009年06月22日

Codeine / The White Birch

codeine

元祖スロウコアCodeineの3作目にして94年発売のラスト・アルバム。
人間誰しもが心の奥底に持っている、どんなに頑張っても拭い去る事の出来ない孤独や虚無感。
そんな感情をこれでもかとえぐり出してくれる(良い意味)でどうしようもない作品。
どこまでも続くかの様な平坦で渇いた音世界の中で、時折垣間見せる
感情的ななギターが、さらにそのやるせなさに拍車をかけています。
特に6曲目"Tom"での、いくら叫んでも永遠に届く事の無い呼びかけの如き
サビのメロディは、明け方の街を一人で彷徨う時なんかに非常におすすめ。
(万が一取り返しのつかない事になっても責任は取れませんのであしからず)  

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2008年06月03日

Because Of Ghosts / Make Amends With Your Adversary Before Dawn

Because Of Ghosts

2004年にリリースされた、オーストラリアはメルボルン出身の兄弟3人による
インスト・バンドの日本デビュー作。3人ともまだかなりお若いらしいのですが、
本国ではトータスの前座も努める等かなりの売れっ子の様です。1曲目「Punk Sunk」は
バトルスのEPなんかに感じる、ちょっとダークなミニマリズム溢れる楽曲ですが、
アルバム全体はまるで宅録の様なユルくて温かい雰囲気に包まれています。
しかし同郷のダーティー・スリーにも通じる渇いたギターと、どこかジャジーな雰囲気を
醸し出すドラム、無造作に鳴らされるパーカッションを聴いていると、
どこか愁いを帯びた物悲しいサウンドにも聴こえてくる不思議な1枚。

www.myspace.com/becauseofghostsband  
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2008年05月30日

Desert City Soundtrack / Perfect Addiction

Desert City Soundtrack

元Edaline(元ヴェルヴェット・ティーンのジョシュも在籍していたバンドですね)の
Mattがヴォーカルを努めるポートランドの3人組。前作ではカオティック・
ピアノ・コアなんて形容されていましたが、2005年に発売された本作は、今まで外に
向かって放出して来た激情を、自身の内へ内へと向ける事で辿り着いたかなり内省的で
根の深いアルバムに仕上がっています。聴いているだけで涙が出てきそうな美しくも悲しい
ピアノの旋律と、暗く、つぶやく様に歌うヴォーカルが、「孤独」や「あきらめ」
といった、どうしようも出来ないネガティブな感情を呼び起こしてくれる一枚。
最後から2曲目「Watering Hole」に、ちょっとだけ救いが見えるかも。

www.myspace.com/169379473  
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2008年05月29日

Obscure Celebrities / Microatlas E.P

Obscure Celebrities

2003年にGooomから彗星の様に現れ、そして消えて行ったフランス北部在住の
Fabien Sermetさんによるソロ・プロジェクト。一体今は何処にいらっしゃるのでしょうか?
一枚だけリリースされた本作では、2曲目「Fahrenheit」と3曲目「Oser Cyan」
をUlrich Schnaussとレーベル・メイトのMilesがリミックス。
リミックス陣からも分かる様に、シューゲイズされた非常に美しいエレクトロニカを
聴く事が出来ます。1曲目「Everest」なんかは本当に綺麗。
でも全編を通じてどこか垢抜けない感じがするんですよね。大袈裟と言うか
何と言うか・・・。次回作に期待してたのになあ。

www.myspace.com/tr31z3  
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2008年05月28日

Pinback / Nautical Antiques

pinback

2月の来日公演も記憶に新しいピンバックが、2006年にリリースした未発表音源集。
シングルB面やネット配信曲、EU盤のボーナストラック等を収録。
最近の彼等に比べると随分と大人しい印象を受けますが、シンプルな音作りだからこそ、
彼等の肝とも言える抜群のメロディ・センスがより際立って聴こえます。
特に一曲目「Messenger」は個人的にピンバック史上1、2を争う名曲。
ちょっと肌寒くなって来た秋の夜長にまったりと聴きたいですね。
「Seville」や「Concrete」のデモ・バージョンも収録されており、『Pinback』〜
『Blue Screen Life』等初期の作品の「やさしさ」が好きな方にはたまらない一枚。

www.myspace.com/pinback  
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2008年05月25日

Beauty Pill / The Unsustainable Lifestyle

Beauty Pill

2004年にDischordから発売された男女5人組バンドのファースト・アルバム。
軽やかなポップ・サウンドと少しアンニュイな雰囲気からはどこかフレンチっぽい
印象も受けます。Tahiti 80やStereolabが好きな人は結構気に入るかも。
しかしやはりそこはDischordのバンド。Smart Went CrazyやMost Secret Method
のメンバーが参加していることもあり、演奏はとってもエモーショナルで実験的。
やはりハード・コア通過組の、一筋縄では行かないサウンドなんだなあと実感します。
シューゲイザーやヒップホップ色の強い曲があったりと、曲のバラエティも豊富で
全く飽きの来ない良作。

www.myspace.com/beautypill  
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2008年05月11日

Mils / Le grand pic mou

Mils

2003年にリリースされたフランスの4人組Milsの4thアルバム。
Milsと言えば、これまで難解で実験的なサウンドが中心で、いまいち音的な
盛り上がりに欠ける印象が否めなかったのですが、この『Le grand pic mou』は、
ふんだんに盛り込まれた生楽器の音も相まってか、Mils史上最もキャッチーで
聴きやすいアルバムに仕上がっています。譜面の上を遊ぶ様に転がる電子音の
連鎖の中で、突然思い出した様にドラマティックなメロディ展開が始まる様子は
まさに鳥肌もの。特に2曲目「Solid Fingz」や13曲目「Gang tout」のメロディは
かなり秀逸です。是非一度お試しあれ。

www.myspace.com/lesmils
http://mils.mils.free.fr/→全曲ダウンロード可
  
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2008年05月08日

Singer / Unhistories

Singer

90 Day Men、U.S.Maple、そしてTown And Countryのメンバーからなる新バンド。
のはずなのですが、ぱっと聴いた感じ、一体いつの時代の音楽なのか分からなくなる
不思議な感覚です。全体的にはこれぞ「90年代シカゴ」的な、暗くて硬質なギター・
サウンドになるのだろうけど、4人のハーモニー(特に90 Day Menのロブの歌声)
のせいもあってか、なんとなく70年代のプログレの様に聴こえて来る訳です。
さすがはバンド名が「シンガー」なだけはありますね。シンガーと言っても、
運ばれてくるのはただただ渇いた不穏な空気だけなのですが・・・。
そういった不穏な空気が大好物の方は、お腹いっぱいになれる事間違い無しの一枚。

www.myspace.com/singertheband
  
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2008年05月05日

Pacific UV / Longplay 2

pacific uv

バンド名通り、ドリーミーな南国宇宙テイストを炸裂させた傑作1stから
実に5年ぶりとなるフルアルバム。2曲目「Need」の暗く歪んだギター・サウンド等、
若干攻撃色が強くなった感じもありますが、全体的にはピアノやストリングスを
多用した相変わらず夢見心地サウンドを継続中。
決して毎日聴く感じの音ではないのですが、たまにこういった限りなく優しい音を
聴くとほっとします。息抜きですね、まさにリゾートです。
前作に引き続きAzure Rayのマリア・タイラーがゲスト・ヴォーカルとして参加。
その優しい歌声で、いざ夏の午後のまどろみへ。

www.myspace.com/pacificuv  
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2008年05月03日

Mou, Lips! / Untree

mou lips

イタリアの電子音響ユニットtu m'(トゥム)の元メンバーであり、現在はPirandelo
としても活動しているAndrea Gabrieleと、中部の港町ペスカーラに拠点を置く女性
アーティストEmanuela de Angelisによるエレクトロニカ・プロジェクト。
計算され尽くされたミニマリズムとくぐもったサウンド・コラージュ。
そしてトランペットを始めとした生楽器の不思議な音色を聴いているうちに、
母親の心音を聴いて眠る胎児の様な気持ちになって来る心地よい1枚。
所々にちりばめられた遊び心溢れるサンプリングも完璧に調和したその美しい音像は、
冷たいのに温かく、未来的なのに懐かしい。まさに夢の中の出来事。

www.myspace.com/moulips  
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